第3回 月イチ情報交換会のご案内と前回「みなさんがやりたいことについて」の振り返り
- 圭介 島崎
- 2021年7月27日
- 読了時間: 7分
更新日:2023年8月15日

できそうなことから
試してみよう
(約3,000字の長文です)こんにちは。いわきアリオス支配人の長野です。2021年7月29日(木)18時半から開催するアリオスコミュニティ(アリコミ)月イチ情報交換会「続・みなさんがやりたいことについて」のご案内です。今回の会場は、いわき駅前 平三町目の Guest House & Lounge FARO iwaki です。
参加無料ですが、よろしかったらドリンク1杯など注文していただけると嬉しいです。遠方の方はZoomでも参加可能です。興味を持った方は代表アドレス info@iwaki-alios.jp までご連絡をお願いします。
■ここで復習「アリコミ」について
アリオスコミュニティ(アリコミ)は、文化交流の結節点として「市民とともに歩む場」であるアリオスの理念を共有し協働することで、いわきの文化と未来に寄与することを目的として2021年2月に設立した、市民主導の小さな集まりです。参加単位は「個人」。目的に賛同した方なら、いわき市に住んでいてもいなくても、年齢国籍性別なども関係なく、誰でも参加することができます。趣旨に賛同したいわきアリオスのスタッフも個人として参加します。
◎主な活動内容
(1)アリオスとともに課題解決を図るための定期的な情報交換会の開催
(2)利用者交流会、座談会、講習会などの開催
(3)その他目的達成に必要な事業の実施
今回のテーマは「続・みなさんのやりたいこと」。ということで、前回どんな「やりたいこと」が出たのか、かいつまんでご報告します。
でも、「前回の話の続き」ではなく、初めて来た方も自由にお話ししていきながら進行する予定ですので安心してご参加くださいね。
■会場で話された「やりたいこと」
会場配布資料「アリオスコミュニティ みなさんがやりたいこと(分類版)」
「アリオス合唱団」をつくりたい。合唱をやりたい子どもが入る部活がない。市内に中学校は39校あるが合唱があるのは8校。社会人の合唱人口の減少、高齢化もあるし、コロナの影響もある。合唱の好きな子どもや大人が、部活がなくても、「ここに来たら合唱ができる」ということを積み重ねる場をつくれないか。その活動が母体となり、将来、「第九」などのオーケストラとの共演が体験できる道ができれば。
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CG・AR(拡張現実)のキャラクターを使った、アート発表や館内案内ができないか。QRコードを読むとキャラクターが立ち上がり、音楽が流れるものを作ったり、YouTubeなどで動画の案内ができたりすれば。
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カンティーネのピアノを弾いてみたい(ほか数名から同意見)。
アリオス所蔵の楽器を開放して活用する時間がほしい。
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カンティーネのピアノを使って、休館日にストリートピアノ的に演奏できる場があれば。聴衆がいてもいなくても、独奏とかアンサンブルとかを気軽に試せる場があればいいな。休館日に必ずやる取り組みがあれば、継続から何かが生まれるのではないかと。演奏会が目的ではなく、あくまでplayすることを楽しめる場を。
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「駅ピアノ」のような機会……あこがれです。下手でもいいから弾いてみたい。気軽に弾けるものとか、少し敷居の低いものがあるとよい。
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子どもに対する芸術に触れる機会を増やして、豊かな人生を送れる可能性を広げたい。特に親が芸術に関心ないと触れる機会がないのも現実。そこでアリオスの「おでかけアリオス」に代表されるアウトリーチ事業のように、学校や地域に出かけて子どもに対する芸術鑑賞の機会を増やす取り組みに注目した。
課題は、いわき市の広さ。これまでもいわき市文化協会の団体や、市内の芸術団体がそれぞれの想いでアウトリーチ事業を取り組んでいることがわかったので、アリオスや文化団体などが集まって課題や今後を語り合う懇談会ができるといい。情報を共有しながら「横のつながり」ができれば。
またアウトリーチのメニューが広がらないか。音楽、演劇に限らず、手品、短歌、日本舞踊など様々なものがあるはず。
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アウトリーチは依頼元からの「要望」があって成り立つ。また現実には「すべての子ども」を網羅するためのスタッフも、予算もない。
でも、谷川俊太郎さんの「アリオスに寄せて」という組詩でうたわれている、この場にとどまらないで、いわき全体が、福島県全体が、日本の全体が文化の場なんだ、という、その中心点に“自分”がいるんだ、という詩にのっかって、各団体や、市民が、市民ピアニストとか、市民芸術家とか、市民美術家が、市民学芸員などが活躍できるオープンな場をひとつでも作ればいい。街頭ピアノ、なぜやらないの?「魅力のあるもの」を「やさしく」アプローチすれば、子どもも大人も必ず食いついてくる。そういうプロデュース力が(アリオスには)まだまだ足りない。
文化をつくるためには「地域」と「人」が必要。若松光一郎さん(美術)、紀志子さん(音楽)にしても、演劇にしてもいわき出身の人を呼んで(たとえば「ほろすけの会」)「後進」を育てることをたっぷりやってきた。「人のつくりかた」、これからやるんでしょ? 個別のパフォーマンスがどうこうというよりは、自分たちはこういったことをやってきたという「人のつながり」と、その根っこをもう1回みる機会が必要。
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「ちらし」の話。コンサート中に、ちらしを膝にのせたままでドサっと落ちるたり、ケータイを落ちたりすることがあまりに多い。スタッフの皆さんに考えてほしい。
また、何度も同じちらしをもらう。「このちらし、どうしよう?」という問題。(別の方からは、かつてコバケンさんがコンサート前に「ちらしの束を下においてください」と客席に話しかけてから始まったことがあったとの証言も)
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アリオスにいろんな設備があるのに使っていないのがもったいない(オーケストラ・ピットを活用してのオペラなどやらないのか)。
いわきは吹奏楽が盛んだが……たとえば「産学官連携」は今はモノづくりに特化しているが、本来は、様々な分野で行う話だったので、文化活動でもやればいいのに……。文化施設や団体が単独で動くのではなく、産学官(産業界(民間企業)、学校(教育・研究機関)、官公庁(国・地方公共団体))との連携をもっと深め、春休みなどに芸術系の大学による合宿などを誘致しながら、学生のための楽器クリニックを行ったり、久しぶりに楽器をもった市民のためのプログラムや、最後に成果発表のような取り組みを継続的に行ってもいいよね。
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■Zoomで参加した方からも…
若い世代がこういうに参加してるって、あまりないので、同世代(大学生)の参加が増やすにはどうしたらよいか考えてみたい。
友だちに音大生がいて、地元でなにかやってみたいと言ってるので、そういう子を巻き込んでみたい。
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みなさんの話を聞くのが楽しい。
……といった声が飛び交いました。
■まず3つ、やってみよう
後半は、2組に分かれてのグループトーク。
ひとつめのグループは「いわき市内のアウトリーチ」について話し、もうひとつのグループは、「それ以外」ということで、自己紹介をしながら、前半に出た「やりたいこと」について、「共感」と示したり、さらに深めてみたり、という時間にしました。
こうしたやりとりのなかで「やれそうなこと」から「まずはやってみよう」という流れができてきました。今後、3つの取り組みを行い、その試行錯誤のプロセスも共有していきたいと思います。
■まずやってみよう!
(1)カンティーネのスタインウェイを試奏する会
(2)ARを使ったキャラクターに親しむ機会をつくってみる
→7/25(日)「第106回あそび工房」で会場に「ARサックス奏者」を登場させる
(3)秋以降、いわき市内で「アウトリーチ」事業に取り組んでいる団体の懇談会をやってみる
また、前回の冒頭では、アリコミの代表、伊藤直子さんからアリコミ参加者の皆さんへの「お願い」をしました。
・月イチ定例会の会場準備や片付けのお手伝いをお願いします。
・今後、10月10日(日)の「いわき演劇鑑賞会・宗形浩さんのお話を聴く会」のようなアリコミ主催のイベントも行いますが、当日の運営スタッフや告知などへの協力をお願いします。
参加者の皆さんのお力を少しずつ借りながら、アリコミが持続可能な場になっていけたらと思いますので、ご協力をお願いします。
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