2023.8.29「プレ・アリコミ祭」開催レポート
- 圭介 島崎
- 2023年8月30日
- 読了時間: 3分
○日時:2023年8月29日(火)18時00分~20時45分
○場所:いわき芸術文化交流館アリオス 本館2階 カンティーネ・カスケード(入場無料)
◯主催:アリオスコミュニティ、いわき芸術文化交流館アリオス
◯後援:福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、福島テレビ、福島民報社、福島民友新聞社、いわき民報社、FMいわき、ラジオ福島、いわき市教育委員会


アリオスの入り口へ向かう途中に出迎えてくれる谷川俊太郎さんの4編の詩「いまここ」「舞台に 舞台から」「ハコのうた」「場」が好きです。“いまここで踊る身体…”“田んぼと劇場を地続きにするのだ””そこにみんなの場ができるから”どれもアリオスの基本コンセプトを詩ならではの表現で訴えてくださっています。
数ヶ月前のアリコミ役員会で、「アリコミ祭」というのをやってみてはどうか? との案が出ました。担当を任されたあと、どうせやるなら自分が観たいものを…との思いから「プレ・アリコミ祭」の構想が始まりました。
アリオスの中心にあるカンティーネ・カスケードという場所でしかできない・この座組でしかできない・プレ開催のこのタイミングでしかできないイベントをやりたい。
カンティーネのピアノに始まり、市内で長く活動されているいわき芸能倶楽部によるけん玉とフレアバーテンディング(カクテルショー)、弾き語り、演劇、ダンス、パーカッション、そしてプロレス…一見交わることのないような組み合わせを一堂に介する。でもパフォーマーが次々に出演するだけのイベントではなく、ひとつの物語になるような仕掛けのあるもの、何かの体験を持ち帰れるもの、ここならではのものを届けたい。
顔合わせ、準備会を経ての本番。短い準備期間に、初めての試み、そしてコロナ禍での苦慮。会館としては音量や時間の問題など、難しいところも多くあったと思います(“協働”のありがたさを知りました)。プレ事業のためご負担をおかけした部分も多くありますが、その分、プレ事業としては十二分に得るものがあったと思います。
出演者も裏方も、アリオスの職員の方々も、本イベントに関わった方のご家族、平日の夜にも関わらず観に来てくださった方、来られなくても広報してくださった方…とても多くの方のご協力によってできあがったイベントだったと改めて感じました。無事に事故もなく時間通りに終えることができました。
“自分が観たいイベント”から始まったカンティーネ・カスケードでの体験型パフォーマンスフェスですが、思っていた以上に皆さんにも楽しんでいただけたようでほっとしています。
前述の4編の詩の「ハコのうた」にある“いつまでも ためておかない またからっぽにして ハコはまつ”に倣ってまた次へ、そのときに新しい何かをまた届けられたらと思います。プレの名を外した「アリコミ祭」でお会いしましょう。
もう一度、「たのしそう」「おもしろそう」のひとつ先の世界へ――
文:島崎 圭介(アリオスコミュニティ)
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